定期健診の頻度はどのくらいがベストなのでしょう?
歯医者での定期検診はどのくらいの頻度で行うのがベストなのでしょうか。多くの歯医者さんは主に3~6か月に1度の定期検診を薦めています。3か月に1度は多いと感じるかもしれませんが、歯は毎日休むことなく働いているので、毎日のセルフケアは勿論ですが、それに加えてこまめな検診が必要なのです。
さて、定期健診の内容は主にどんなことをするのでしょうか。当院では主に歯のクリーニングと虫歯のチェックを行っています。クリーニングの内容は、歯石・歯垢の除去です。歯石は誰にでも付くもので、歯肉を圧迫するなどして歯周病を引き起こす原因の1つでもあります。歯垢は歯ブラシで取り除きれなかった汚れのことで、虫歯や歯周病を引き起こす大きな原因です。これら2つは、ご自身でもなかなかケアしずらい部分になってしまうので、定期的に歯医者さんにクリーニングしてもらうのがベストです。これらの虫歯チェックに加え、歯茎のチェックも行います。歯茎の周りのポケット(歯周ポケット)が深いと歯周病になります。歯周病を未然に防ぐためにも、歯周ポケットがどのくらいの深さなのか、チェックしてもらうのがいいですね。
これらの他にも、ブラッシング指導や歯科相談も受け付けています。歯や歯茎の痛みについての相談や、それ以外の顎の痛み、噛むこと、飲み込むことについてなどの相談も随時受け付けています。早期発見はとても大切です。歯の表面が何となく黒っぽく見えても、冷たい水や熱い食べ物がしみないからといって、放置していませんか?そのままの状態が長引くと、後で取り返しのつかないことになりかねません。場合によっては歯を抜かなければならない事態になる可能性もあるので、悔いを残さないためにも、お口の中のちょっとした変化にも敏感になって、早めの検診をお勧めします。
さて、定期健診の内容、必要性はご理解いただけたでしょうか。ここで気になるのは、定期検診にかかる金額だと思います。検診の内容によっても異なりますが、2000円未満であれば十分な検診が受けられると考えて良いと思います。当院でも、何か異常がない限り、検診・クリーニングは2000円未満で行っています。
虫歯や歯周病は自然と治るものではありません。時間をおけば置くほど悪化の一途をたどるだけで、虫歯や歯周病が進行して痛み出してから受診した場合、治療費は保険適用内でも1本2000~1万5000円程度が目安になります。治療にかかる費用を抑えるためにも、自宅でのセルフケアを続けると同時に、定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。