エアフローと普通のクリーニング何が違うの?

みなさんはPMTCという言葉をご存知でしょうか。

歯のプロがおこなう、専用機器をしようしたクリーニングの略語であり、予防歯科の重要性がさけばれるようになった近年、多くの歯科医院で取組みられています。なかでもエアフローという機器をよういておこなうクリーニングは、普段の歯磨きでは除去しきれない汚れや着色を除去することのでき、審美的に改善するだけでなく、虫歯予防に繋がる処置として知られています。


そこで今回は、エアフローを用いたクリーニングと普通のクリーニングの違いなどを詳しくご紹介してまいります。

汚れた歯ときれいな歯のイラスト PMTCって何?


PMTCとは、(P)プロがおこなう(M)専用器具を使用した(T)歯の(C)クリーニングの総称です。歯のクリーニングとは主に歯周病や虫歯の原因になる歯石を除去するスケーリングと、細菌の塊である歯垢をよびよせてしまうバイオフィルム、ステインなどを、歯科専用機器で除去し、3カ月から6ヶ月に1度定期的におこなうことで、虫歯や歯周病予防に繋げます。


【PMTCの内容】

①患者さまのお口の中の状況を確認し、ご説明

②歯周病、虫歯の原因となる歯石をスケーリングで除去

③歯科専用機器による歯面清掃

④エアフロー

⑤フッ素塗布



歯のクリーニングを受ける女性

 


 エアフローとは?


エアフローとは、炭酸水素ナトリウムやグリシンなどの粒子状の研磨材を歯や歯肉に流水噴射し、通常の歯磨きでは除去できないバイオフィルムや色素沈着を除去していきます。施術中はスケーリングのように痛みを感じることはなく、噴射による風圧を感じる程度であります。ただし、口の中は一時的に粒子の研磨剤で粉っぽくなりますが、うがいをするだけで改善します。


エアフローで使用する研磨剤の役割は以下の通りです。


・歯磨きでは落としきれない色素沈着を除去します。タバコなどが原因のしつこい色素沈着も除去していきます。

・細菌を呼び寄せる歯面を覆うバイオフィルムを除去して、細菌の塊である歯垢の沈着を防ぎます。


 通常おこなうPMTCの歯面清掃とエアフローの違いは?


通常おこなうPMTCでの歯面清掃は、ゴム製のラバーカップとよばれる歯や歯肉を傷つけることなく、バイオフィルや歯垢や色素沈着を、歯面を磨きながら除去していきます。


エアフローとPMTC時のラバーカップでおこなう歯面清掃の違いは、研磨剤とはことなり、粒子状の研磨剤は細菌が溜まりがちな、歯周ポケット内へ容易に侵入し、細菌を分解する効力があります。また、形成初期の歯石も除去することができるので、歯周病や虫歯要望に大変貢献できる処置といえます。


しかし、エアフローをおこなったからといって、歯磨きが必要でなくなるわけではありません。日頃の歯磨きをしっかりとおこない、定期的にPMTC、エアフローをおこないましょう。


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