顎がはずれた経験はありますか?正式名称は顎関節脱臼といい、下顎がはずれた(脱臼した)状態をいいます。
若い男性や高齢の人に多くみられている症状であり、脱臼してしまった状態から元に戻ことを整復とよびます。
顎関節脱臼の整復はどこの医療機関でおこなうか、あまりしられていませんが、じつは歯科医院で治療をおこなうことが可能です。
そこで今回は、緊急時に備えられるように、顎の関節の脱臼整復方法についてご紹介してまいりたいと思います。
顎の関節が脱臼する?
顎の関節なんて脱臼することあるの?と、疑問に思う人も少なからずいらっしゃると思いますが、顎の関節はあくびなどをしただけで簡単に脱臼してしまう場合もあります。
下顎の動きの支点である下顎頭が関節から外れてしまい、口を思うように動かすことが困難になり、口を閉じられなくなるこの状態を顎が外れる状況です。
1度、顎関節を脱臼させてしまうと癖になってしまう場合もあり、注意が必要です。
顎関節脱臼の種類
一言で顎関節脱臼と言っても、顎関節脱臼はいくつかに分類されます。
【新鮮例(シンセンレイ)】
脱臼してわずかな時間で痛みが生じるようになります。
【陳旧性(チンキュウセイ)】
脱臼後、1ヶ月以上整復されずに放置された状況を意味します。痛みが生じることは少なく自覚症状を感じられずに、家族や介助に携わる人が、顎が脱臼していることに気づく場合も多く見受けられます。
【習慣性】
普段の生活の中で、口を大きく開いただけで習慣的に脱臼してしまう場合があります。
顎関節脱臼の診断と整復
歯科医院の顎関節脱臼の診断は、問診、触診、レントゲン撮影などをおこない、診断します。顎関節脱臼は以下の症状が生じた場合に疑われます。
・口が開いたまま閉じることが困難
・口の開け閉めができなく、食事ができない
・上手く話せない
・唾液を飲み込めずよだれをたらす
両側の下顎がはずれている両側性顎関節脱臼か、片側だけは外れている片側性顎関節脱臼なのかで整復方法もことなるためにしっかりと診断をおこないます。
【整復方法】
歯科医院では、一般的にヒポクラテス法がよういられています。患者さまは、顎が脱臼したことで精神的に興奮していたり、不安を感じていたりする場合が多いために、まずは心理的にリラックスしてもらうことを重視し、顎の緊張をほぐします。
ヒポクラテス法では特別な器具などは使用しません。顎を手で支え、押上ながら後ろ方向に押し込み元の位置に顎関節を戻していきます。また、顎関節脱臼は再発しやすく再発防止のために、弾性包帯で固定、チンキャップと呼ばれる顎関節脱臼防止などの治療が必要な場合もあります。
顎関節脱臼にお悩みの場合には、お気軽にご相談ください。
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